【コロナ特集 vol2】在宅ライフをより楽しむ新たな消費トレンドに迫る
2020年04月16日
巣ごもり消費の対象は意外な品目まで広がっている?中国では美容家電や消毒家電の売れ行きが好調

新型コロナウィルスの感染拡大により、1929年世界恐慌クラスの大不況が直撃するとの観測も出てきた。しかし、危機は転機でもある。いま市場では、巣ごもり消費や、アフターコロナの消費リバウンドへの期待が高まっている。

中国国内では既に、新型コロナウイルスの拡大期を乗り越え、収束段階へと移行したとされている。

連載記事part.2では、中国の事例をもとに、新型コロナウイルスの拡大期~収束期に、消費トレンドがどのように変化していくかを考察する。

巣ごもり関連の消費が急増

中国のECサイトTmallのユーザー検索回数データによれば、コロナ流行前の昨年12月段階では、「アパレル」、「化粧品」、「家電・PC」といったカテゴリが検索の上位を占めていた。

しかし、武漢を中心に新型コロナウイルスが急拡大した1月末になると、「マスク」の検索順位が上昇したのは当然として、なぜか「ヨガマット」、「泡立て器」、「オーブン」、「キッチン物置棚」といった検索キーワードまでがトレンドに上った。

これは、外出禁止が広がる中で、中国の人々が、家の中での暮らしをどう楽しむのかを思案した結果だと思われる。

そこで、TmallとTaobaoでの直近の売上高を調べてみると、やはり、昨年12月と比較して、「小家电(小型家電)」、「百货(生活雑貨)」、「美妆(化粧品)」、「运动户外(スポーツ・アウトドア用品)」のカテゴリー売上高が急増していた。(下図)

昨年12月および今年2月に購買が増加したカテゴリ

この中でも特に、「小型家電」の消費内訳に目を向けてみると、中国の「消費昇級(生活品質の向上)」のリアルがありありと見えてきた。

小型家電の売上高増加率上位を確認してみると、上から順に、1位「電動空気清浄マスク(电动新风净化口罩)」、2位「小鼻の毛穴角栓クリーナー(吸黑头仪)」、3位「アロマ(香薰机)」、4位「美白顔マスク(光谱仪)」、5位「歯ブラシ消毒ケース(牙刷消毒盒)」となっていた。(下図)

こうした消費傾向は、日常的な通勤・通学から解放された人々が、自宅の中で、より高い生活品質を追求しはじめたことを、如実に示している。

Tmall/Taobaoで売上高が増加した「小型家電」カテゴリーの商品

日本でも、外食や旅行の制限が強まっている中で、家庭内での生活品質を追求する消費トレンドが広がっていくことが予想される。

通勤・通学から解放された日本人は、自らのライフスタイルを見つめ直すなかで、どのような新たな消費を生み出すのだろうか?

筆者としては、スマートスピーカーなどのスマートホームデバイス辺りが、特に成長が期待できるのではないかと考えている。今後の動向に注目である。

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